未来は、ここにある
今年も冬映画の季節がやってきました
という事で、公開初日の今日令ジェネ見てきました
面白かったです
より具体的に言うとライダーの映画にしては、すごく珍しく展開が予想できないタイプの映画で
「えっ?!ここからどうすんの?!」ってシーンがあったり
意外性が強かったです
感想なので、まぁネタバレ注意です
何を食べてれば、「平成と令和の間に立とう!」ってワードが自然に出てくるのかな・・・
令和ザ・ファースト・ジェネレーションのテーマは「子は親を超えていく」で、それは或人と今回1型に変身して立ちはだかる其雄の関係は勿論なんですけども
仮面ライダーの原点である1号を生みの親と見立て、アナザー1号をジオウとゼロワンが倒すことで、平成ライダーは昭和ライダーを超えていき、令和ライダーも昭和ライダーを超えていくってメッセージが込められてたのが巧いなぁと思ったり。
あと2代目社長ではなく、飛電是之助社長の孫でもなく、或人自身が1号なんだって言う其雄の最期のシーンが良かったです。
それにしてもジオウって夏映画に続き、「仮面ライダーに原点も頂点もない!」って言ったり、原理主義的な主張を思いっきりぶった切るよね……
タイムジャッカーが介入してヒューマギアが世界を支配してる時間軸で戦うって事もあって、話はシリアスでギャグシーンも少なく、或人達の劣勢が割りと終盤まで続く映画で、最近のライダー映画の中でも暗く深刻な印象。
「仮面ライダーの映画だから、最後には仮面ライダーが勝ってハッピーエンドになる」っていう大前提があるとはいえ、「人間ダ」「人間ダ」のシーンとかソウゴくん達を追いかけるシーンとかちょっと怖かった(正直丸)
イズが陰口言われるシーンとか、暗い感じのシーンも平成二期以降だと珍しい気がしますね。
ああいう、ディストピア的な世界観って怖いから少し苦手で……
不破さんと唯阿さんがいるとはいえ、敵に滅と迅がいるから安心できないし、その上アナザーゼロワンもいるし、ハードな世界観もあってライダー映画の中でも一二を争う追い込まれた状況からのスタートになったなぁ……
劇場限定ライダーの001は超デッドヒートドライブみたいなモノかなって思ったら、予想以上に出番が多くて、見せ場が多かったのが個人的に嬉しかったり。
001も1型もシンプルだけども、無骨でメカメカしくてカッコいいですし……
特に終盤の001と1型の高速移動しながら戦うシーンがすごいカッコ良かった!
一方アナザー1号は、劇場版によく出てくるタイプの大型ボスで、ああいうボス≒必殺技を受けてばっかりみたいなイメージがあってか、1型戦の方が盛り上がりました。
12年前に残したゲイツのタイムマジーンを吸収したから、吸収した場所を狙うと存在が維持出来なくなるって弱点らしい弱点を残しちゃったアナザー新1号、迂闊では……
今回のタイムジャッカーフィーニスについての掘り下げは無くて、なんだか去年のスーパータイムジャッカーさんこと、ティードさんに似てますねそこらへん。
ジオウとのクロスオーバーでアナザーゼロワンを出して、「そもそも何故ゼロワンが生まれたのか?」っていうルーツ明かしたり、前述の通りアナザー1号を倒す事で昭和を超える意気込みってのはとても良いと思うんですけども、話もゼロワン中心でジオウ勢は上手く話に絡めなかったような気もします。
MOVIE大戦ジェネシス辺りからか、前作サイドのライダーは物語が一通り終わってるから後日談としてもやることがないみたいなのが多いような……
アルティメイタムの時もフォーゼパートで、イナズマンやってたりしてましたからね……
あと、このままじゃいけない気がするって言って、ソウゴくんが突然或人と戦うことになって「えぇ……予告の殴り合いってそういう事だったの……」ってすごく困惑しました。
なんか数年後かに令和ライダー達に喧嘩吹っかける、士以上に厄介な先輩ライダーになりそうな予感がするぞ……!
仮面ライダーが何故生まれたのかが明らかになったり、ウィルが問題提起したヒューマギアの労働対価、スタッフロールの不破さんと唯阿さんの意味深な会話に、新たなライダー、サウザーの登場と本編が気になる所です。
正体隠してるつもりなんだろうけども、「アークが復活する確率は1000%」ってその一言だけで誰が変身してんだかバレバレだからな!
あのラストで思わず笑っちゃったし、他の人もちょっと笑ってたので、あそこは笑っていい所なんだなって安心した。
あの社長、油断も隙もねぇな……