瀧丸の手記

晴れときどきふわふわ

3/15 ASTRAYの「8」についての考察

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 最近、『ASTRAY』に出てくる8の事が気になって仕方ない。

 8はロウの相棒、一時はジェスの相棒としても活躍するAI。

 トランクケースに入ってる為、戦闘があるなし問わず出番があるキャラ(?)だ。

 当初はコーディネイターしか動かせなかったレッドフレームも、8のお陰でナチュラルのロウでも動かせるようになったりと、何度も窮地を救っている。

 簡単に言えば便利キャラ。縁の下の力持ちとかそんなレベルじゃない。

 Gジェネとかトライエイジでも、強力なアイテムとして登場したりもする。

 AIでありながら感情豊かで、中身はロウもプロフェッサーも解析できない程のブラックボックスと、謎の多いキャラでもある。

 最新作の『天空の皇女』でも正体が明らかになる様子は無く、むしろシリーズが進む毎に謎が増えるばかり。

 一体8が何者なのか、それが最近気になってる事。

 そして自分なりに考えた結果、一つの仮説が出来た。

 今回はその仮説を披露したい。

 

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 まず、8とロウの出会いについて。

 この回想から、宇宙戦闘機に積まれたAIである事が推測できる。

 ちなみに、この戦闘機のモデルはコアファイターで、8という名前も初代ガンダムの形式番号であるRX-78の8から取られている。

 この事から、アムロが乗っていたガンダムのAIという説もある。

 ∀とか黒歴史の設定を考慮すれば、C.E.の世界と宇宙世紀の世界は地続きではあるのだけれども、その説はひとまず置いておく事にする。

 コアファイターみたいな形してるのも、RX-78から8と名付けられたのも、スタッフのお遊びでしかない可能性が十分あるので。

 

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 もう一つ考慮したい事は、8が量子コンピューターではない為、ハッキングを受け付けないという事。

 これは『ASTRAY B』のゲルフィニート戦や、『DESTINY ASTRAY』のテスタメント戦で判明している。

 少し前に量子コンピューターのニュースが流れたりして、現実世界ではまだ試行錯誤の中にあるけれど、C.E.世界では量子コンピューターが一般的に普及してるという設定がある。

 その設定を踏まえると、相対的に8は旧式のコンピューターと考えられる。

 もっとも、あのロウが解析出来ないんだから、量子コンピューターじゃない高性能機械という可能性もまだあるのだけれど……

 

 ここまでなら、8は旧式の高性能AIで結論付けられるかもしれない。

 しかし、スニーカー版『DESTINY ASTRAY』に興味深い描写がある。

 8が銃弾を受け、ミハイル・コーストが手術した事で復活するというシーンが存在するのだ。

 ミハイルの本職は医者とはいえ、相手は機械。

 専門分野ではないのに、何故手術をする事が出来たのか?

 たまたま、ミハイルが機械にも精通していたとか、単なる断線だったという可能性もあるけれども、ジャンク屋を生業としてるロウが解析出来ない8の中身をどう手術したのだろうか?

 いくら医者とはいえ、そう簡単に直せるとは考えにくい。

 また、ジェスが8の中身について尋ねると、「教えられない」と断っている。

 医者ならば、親族に患者の容態を教えるのが当然の筈。

 8は機械だから当然親族は居ないわけだけれども、この場合当時相棒だったジェスや、共に行動することが多いカイトに中身を教えておく必要があるのでは?

 ジェスはともかく、カイトはMSはコレクションしていつでも動かせるようにメンテナンスも怠らないと語られているので、ある程度は機械に関する知識があると推測出来る。

 これから先、8がまた壊れる可能性もあるわけだから、中身を教えておけばカイトが応急処置が出来るかもしれない。

 尚の事、中身を教える必要がある筈。

 何故ミハイルは教えてくれなかったのか。

 教える必要もなければ、中身を知るべきではないのか。

 つまり8の中身は、ジェスとカイトに教えられない秘密があるのでは?

 ますます、8の正体が気になる。

 そこから、ふと思い付いた仮説は……

 

 

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 8の中身は、人間の脳ではないのか?というのが、辿り着いた仮説。

 流石のロウも、中に脳が入っているとなれば解析なんて出来っこない。まさに、ブラックボックス

 逆に、中身が脳ならば医者であるミハイルの専門。手術も出来るだろう。

 脳であって、量子コンピューターではないのだから、ウイルスが通用しないのも説明出来る。

 実は『ASTRAY』でユニットGGの中身がジョージ・グレンの脳で、ホログラムという形で復活する展開がある。

 『VS ASTRAY』では今生きている人間は勿論、死んだ人間の記憶すらもコピーして作られたクローン、カーボンヒューマンという存在が出てくるので、C.E.の世界の技術ならば可能な筈。

 きっと戦闘機にAIを積むよりも先に、脳だけを詰め込んだ方が手っ取り早い、なんて非人道的な実験が行われた。

 そして何かしらの事情で、放置されてた所をロウに拾われた……と考えると、ロウと8の信頼関係の強さも頷ける。

 前述のカーボンヒューマンや戦闘用コーディネイターであるソキウスシリーズの事を踏まえると、そんな実験が行われてたっておかしくはない筈。

 

 ……というのが僕の仮説だが、実はこの仮説には二つの穴がある。

 一つは大きさの問題。

 脳とそこから発信される信号を8のモニターに文字として起こすだけの装置がトランクケースの中に収まるのか。

 脳の大きさなんて、グロテスクな話だし考えたくはないけど、まず脳だけでトランクケースに収まるのか。

 C.E.世界の技術でどれだけ小型化出来るかという話になってくる。

 

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 もう一つ、ロウは8と人間のように接しているが、あくまでも機械扱いしている事。

 脳が入ってる機械は人間なのか、機械なのか……

 難しい話になってしまうけど、もしも脳が中身だとして、それを知って機械扱いするのは少し冷たい気がする。

 あくまでもロウは8を機械として接したいとか、理屈ならいくらでもコネられるけど、流石に難しい。

 少なくとも、脳が入ってるのを知ってて「本当に機械かよ」とは言わないだろう。

 

 8の中身は人間の脳なんだよ!ナンダッテー!な考察、如何だったでしょうか。

 どういう口調で書けばいいのか分からなくて、文中でコロコロ変わってますが……

 我ながら、面白い仮説を思い付いたなと思います。

 ミハイルの手術描写に引っ張られすぎかな……って気もしますが。

 あのシーンはただミハイルに見せ場を作っただけなんですよって言われたら、それでおしまいですし。

 なんもかんもミハイルが中身を教えないのが悪い!

 きっとエヴィデンス01や『ASTRAY B』に出てきた太陽砲みたいに、謎が明らかになる事は無いんでしょうね。

 でも分からないなりに、こうじゃないか、ああじゃないかって考えるのは楽しいです。

 謎は謎のままの方がいいかもしれない。

 中身が分からないままの方が8らしさがありますし。